屋上とゲーセンと。２

古っこい物発見！

屋上とゲーセンと。２です。
遅れててすいません。

続きを読むでドウゾ。

結局。
いろいろしいなとしのかが激戦して、
わたしとカナとしいなの出会いのきっかけを話す事に。

あの時はたしか雅も舞子も居なかった時だったから。

 

 

 

やだ。
すべてがやだ。
その悔しさ。あたしが何をした？
それもわからないの。だから余計嫌。

そうか、そうなんだどうせ拒否られる運命。
誰も、誰もわかってくれない。
自分だけ。そう、自分だけ。

あんたになんか分かってたまるもんですか。

分かろうとも、していないくせに。
適当な事言って、なにも分かってないくせに。

どうせ、どうせ。

ど・・・う・・・・・・・せ・・・。

 

「あーみー！あみってば！！」

う・・・眠い。そういえば今日は中学の入学式。
一年生になる。

しいなたちが目の前に。

「今用意するよ。」

適当に答える。
ここんとこ毎日だ知らない子の夢をみる。

見たこと無い子がなにかを必死に訴えてる夢。
不安で、不安で、しょうがなくなる。

そんな事を考えながら、初めての制服に着替える。

 

「遅れてごめん。さ、行こう。」

 

わたしとしいなは１－１だった。
舞子と雅は１－４。
席は寝るのには丁度良い席。隣はいたって普通。

一つだけ気になることがあった。

後ろの席の斉藤カナ。
あの、夢の人だった。

話しかけてみるも、見事にスルー。
夢のとおり。なにもかも。

 

 

カナは先生に嫌われていた。
問題も抱えてるそうだ。その問題は家庭の事情だかとか知らんけど。
そのことに関しては「その方が楽」という感じがする。

よくサボってゲーセンに行くらしい。
それがもとで退学ぎりぎり。

本当に一人で生きている人のようだった。

「ねぇ、カナっていう人さー、なんか変だよね。」
「しいな・・・人の事いえるのか・・・。」
「うっわーあみ酷すぎですわ～。」
「あ、そうだ。屋上で弁当食べよ。」

 

「ぬぁ！？カナがいる！？」

しいながおもむろに叫んだものだからカナもびっくりして振り返った。
ほんとにうるさい・・・。

「・・・あんたたちか・・・ここに入ってくるな・・・。」

初めてカナの声を聞いた。
透き通った綺麗な声だった。

「ここで弁当食べようと思ってさー。カナーあんたも食う？」
「うるさい・・・。」

そういってカナは屋上の柵から身を乗り出した。

「ぎゃあああああ！アブネエぞ！おい！」
「おちつけ・・・。しいな。」
「やめろや！もっと楽しく生きようぜー。」
「あー、そうだ！あたしたちが友達になってやるよ～！」

「うるさい・・・。」

「遠慮はないってばぁ～！」

「うるさいうるさいうるさい！！！なにも分かってないくせに！
　分かろうともしないくせに！適当な事言わないで！
　どうせ、あたしなんか生きていたって邪魔になるだけ！！」

「ぎゃ・・・やば・・・。」

これだ・・・。夢のあれだ・・・。
このとてつもなく不安定になる言い方から
なにかにおびえているかのような顔からまるでそうだった。
予知夢か？

この感じは薄ぼんやり・・・分かるような・・・。

ぐううううううううう。

「う・・・あっはははははは！！！カナー！お腹なってんじゃんｗ」
「・・・しいな。（こいつ空気よめねえ。）」
「なぁ・・・なにおおおお！！！」

カナがしいなを追う。
しかし運動神経の良いしいなは簡単には追い越せないわ。

だけど。

「むふふ～・・・ってええええええっ！」

カナが追い越してしいなの服を掴んだのだ。

しいなは足がとにかく速い。
そのしいなが、だ。簡単に追いつかれたのだ。

「ぬああああ！ちくしょーーーう！プライドに傷・・・。」
「ひきこもりだからって馬鹿にすんな。あーほ。」

カナと・・・友達になりたい・・・。
一緒に部活やりたい・・・。

 

続く。